Since 2006/10/08

金八先生のモデルとなった三上満先生の講演を、高校2年生の娘と一緒に聴きに行ってきました。
「いじめの問題」がテーマの講演は、たくさんの教育実践を通して、子どもたちが健やかに成長していくために、大切な事が語られました。
特に印象に残ったのは、「人権の歴史、人間の尊さをしっかり学ばせる事」です。世界史の授業の中で、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)で3つの人種に分けられて差別されてきたことを取り上げた実践のお話でした。
その授業を通して子どもたちが感じたことは、「俺たちは差別されるのも嫌だけど、えこひいきされるのも嫌なんだ」ということです。その授業の後に、いじめを受けていた子から三上先生へ手紙が来て、「どんなに話し合ってもいじめをやめてくれなかったクラスの友達が、アパルトヘイトについて学んでからいじめられなくなった」とのことです。
子どもたちは、たくさんの失敗を繰り返しながらも学ぶ事で、人間らしく豊かに育っていくことがよくわかるお話でした。
教育をめぐる政府の方針に、大きな違和感を感じていましたが、三上先生の「いじめは根絶するものではなく、克服するものだ」という実践を通して語られた内容で、何が違うのかはっきりとわかりました。
娘と共通の話題で盛り上がったことは私にとって、とても貴重な時間になりました。
「白石区民報」07年06月03日付より